2014年11月27日木曜日

「遺言作成キット」も過信は禁物

エンディング・ノートと同様に、最近は書店や文具店で「遺言作成キット」と呼ばれるようなものも売られています。
遺言・相続の基本を簡単にまとめた冊子と遺言を書くための用紙と封筒がセットになっています。
文箱付きのものなど、様々なものが出ています。

遺言書を書きたい、書こうと思っていて、なかなかその第一歩が踏み出せない人にとっては、取っつきやすいものかもしれません。

ただ、これについても注意が必要です。

2014年11月19日水曜日

遺言書とエンディング・ノートとの違い(続)

エンディング・ノートは、例えば「病気をした時にどのように対応してほしいか。」とか「葬儀はどのようにしてほしい。どのような人に参列してほしい。」といったような、相続に直接関係ないことを書くのが基本です。
但し、尊厳死に関することは、公正証書で作成することをお勧めします。

例えば、葬儀の方法について遺言書に書いてあったとしても、ほとんどの場合、遺言書を確認できるのが葬儀後であろうと思われます。
そうすると、本人(遺言を書いた方)が希望していた葬儀が行われなかったりすることがあり、遺言を確認した段階で本人の希望が分かるという、残念なことになります。

2014年11月13日木曜日

遺言書とエンディング・ノートとの違い

「エンディング・ノート」と呼ばれるものが出されてから10年以上が経ち、現在では書店や文具店でも手に入るようになりました。
エンディング・ノートの使い方セミナーのようなものも開催されていて、人気のようです。

ただ、「遺言書」と「エンディング・ノート」の違いをしっかり理解して使用しないと、相続の際にトラブルにつながる可能性もあります。

2014年11月5日水曜日

相続をめぐる、3つの視点(あるいは、3つのファクター)

相続にあたって、それに関与する方々の視点(あるいは、考え方のもとになっていること)には、大きく3つあると考えられます。

・ 法律
・ 気持ち
・ 伝統あるいは慣習

そしてこれらの3つは、それぞれに絡み合っています。

2014年11月1日土曜日

なぜ遺言書を書かないのか? (下)

なぜ遺言書を書かないのか、ということを考えていたとき、あることに気づきました。

それは、「書けない」のではないか(そして、結果的に「書かない」になる...)、ということです。

私もそうですが、「遺言書を書いたほうがいいですよ」と当然のようにお話しします。
私の話を聞いてくださった方も、では書いてみよう・・・、と思ってくださるのですが、いざとなると何をどう書いていいか分からない。