2016年6月8日水曜日

信託銀行における「遺言信託」とは(後編)

信託銀行が行う「遺言信託」についてもう一つ重要なことは、費用に関することがあります。

これについては、次の2点に注意が必要であり、特に2点目については相続人と信託銀行の間でトラブルになっているケースをよく聞きます。

2016年6月3日金曜日

信託銀行における「遺言信託」とは(中編)

「信託」制度とは、
  委託者から受託者に財産が移転する
  受託者は、受益者のために財産の管理・処分を行う
という2点が基本となる制度です。

さて、では信託銀行における「遺言信託」とは何でしょうか?

ちょっと難しい話ですが、もともと「信託」制度は、
  ローマ法が起源である説
  イギリスの慣習法を起源とする説
  ゲルマン民族における制度(ザールマン制度)を起源とする説
という大きな3つの説があるのですが、
このうちローマ法とザールマン制度は、相続や遺言執行がもともとの制度になっており、前回の最後にも書いたように財産を移転することが行われています。

では、「遺言信託」というのは何なのでしょうか?