2015年8月29日土曜日

事業承継と「気持ち」

中小企業の事業承継については、個人の相続と密接に関係していることが多いため、どうしても「節税対策」に関心が行きがちです。

しかし、節税対策ばかりでは、事業承継はうまくいきません。


中小企業における事業承継は、「事業の承継」と「個人の相続」に大きく分けられます。

「節税対策」は、主として「個人の相続」の面についての対策です。

しかし、本当に重要なのは「事業の承継」であるはずです。
「事業の承継」ができなければ、事業承継を考える意味がないからです。

もう一つ、重要ではないかと思うのは、「事業」と「個人」という、別々のものではありますが、非常に密接にかかわりがあるこの二つの間をつなぐものが「気持ち」ではないかということです。

「誰に事業を継がせるか」ということは、「事業の承継」にとって重要なことで、現経営者の「気持ち」が表れるところです。

一方で、この「誰に事業をつがせるか」という点が、「個人の相続」にも関係する場合が多く、この面についても「気持ち」をしっかり伝えていく必要があるように思います。

「節税対策」は、あくまでも事業承継の一側面であり、まずは「事業の承継」をしっかり考えていただきたいと思います。


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