2015年12月28日月曜日

相続について、家族で話をしてみてはいかがでしょう

年の瀬が押し迫ってきました。

年末年始は、帰省などで家族と久しぶりに会うという方も多いと思います。

ところで、遺言というと、被相続人が自分の考える相続分等を遺言書で書き残しておく、というのが一般的であり、そのように考えている、そのようにしている方は多いと思います。

あるいは、場合によっては、遺言の内容を、相続人には知られないほうがよい、と考えている方もいらっしゃいます。

なるほど、そういったことも間違いではありません。

で、今回はそれとは少し違った方法についてご提案したいと思います。

2015年12月22日火曜日

特別受益がある場合 ~ 生前贈与がある場合、遺贈をする場合(3・終)

特別受益がある場合に、遺言を書く際に、注意していただきたいこと。

第二として、
その生前贈与、又は遺贈がどのような意味合いのものか、ということの確認です。

特別受益がある場合 ~ 生前贈与がある場合、遺贈をする場合(2)

特別受益を受けている相続人がいる場合、遺言を書く際には、そのことを前提にして遺言の内容を考えておく必要があります。

考えていただきたいことは、大きく2つあります。

第一に、どのようなものが特別受益に該当するのか、該当しないのか、ということの確認です。

特別受益がある場合 ~ 生前贈与がある場合、遺贈をする場合(1)

親にとっては、自分の子どもたちに対しては平等にしてきた、という思いはあると思います。

誰か1人に対して多額のお金(現金)をあげた、ということでもない限り、あまり区別をしたとは思っていないことが多いと思います。

一方で、相続トラブルのご相談を受けていると、非常に細かいところにまで「不公平感」を持っている相続人の方が多いことに気付かされます。

2015年9月26日土曜日

「気持ち」の伝え方が重要

「気持ちを伝える遺言」で重視をしているのは、気持ちの伝え方です。

遺言書とは、その性質上、次のような特徴があります。
(1)遺言書が読まれる時には、書いた人はいない
(2)遺言書を読んだ人が疑問に思ったりしても、真意を確認できない
(3)遺言書を読む人にも「気持ち」がある

遺言書の作成方法が法律できっちり定められているのは、上記の(1)と(2)の理由によるものです。

さて、気持ちを伝えるうえで重要なことは、「読む人にも気持ちがある」ということです。

2015年9月12日土曜日

「家督相続」という意識と、「均分相続」という法律

相続については、現在の法律の規定とは違った意識が働く場合があります。

それが「家督相続」、あるいは「長子相続」というものです。

「家督相続」なんて、時代劇とか、大河ドラマくらいでしか聞かないなー、と思われるかもしれませんね。

2015年8月29日土曜日

事業承継と「気持ち」

中小企業の事業承継については、個人の相続と密接に関係していることが多いため、どうしても「節税対策」に関心が行きがちです。

しかし、節税対策ばかりでは、事業承継はうまくいきません。

2015年8月22日土曜日

事業承継と遺言

中小企業の事業承継が大きな問題になっています。

中小企業のほとんどにおいて、「事業の承継」と「個人の相続」が密接に関係しています。

そうすると、中小企業の事業承継において需要なポイントは、単に事業を受け継ぐ、というだけではないということになります。

中小企業の事業承継においては、「個人の相続」におけるトラブルが、事業承継に影響を及ぼしているケースがあります。

その多くが、やはり遺言書を書いていないケースのようです。

2015年5月28日木曜日

親はかすがい

子は鎹(かすがい)という言葉があります。
子どもが、夫婦の仲を繋いでいることのたとえです。

しかし、相続に関していえば、「親は鎹(かすがい)」だと思います。

2015年5月26日火曜日

相続人以外の「第三者」への気持ち

ところで、「第三者」に関して、別の視点から、別の問題があります。

その代表が、「息子のお嫁さん」です。

前回は、「息子のお嫁さん」の気持ちだったのですが、
今回は、「息子のお嫁さん」への気持ちです。

2015年5月21日木曜日

相続人以外の「第三者」の気持ち

相続人の相続に対する気持ちは、法定相続分や遺留分等に関する期待感と絡んでいます。

実は、この相続人の「気持ち」や「期待感」に関して、重用な(?)「第三者」が、相続の問題を大きくしたり、複雑にしたりしているケースが多くみられます。

その「第三者」とは...

2015年5月15日金曜日

遺言書の作成は、「気持ち」から、とは言っても...

自分の財産の引き継ぎ方には、何かの考えや気持ちがあるはず、
そして、
その気持ちを伝えることが需要だ、と書いてきました。

ここで、誤解をされる方がいらっしゃいます。

遺言書の作成は、「気持ち」から

遺言書を書かない理由として、「何を書いたらいいか分からない」というものがあります。

当然のことですが、遺言書の「形式的」な書き方は教えることができますが、内容までは教えることはできません。

2015年5月7日木曜日

相続分と相続人の「気持ち」

相続人、法定相続分、そして前回、遺留分について書きました。

例えば、ご夫婦と3人の子どもがいる、という場合に、父が亡くなったとします。
(こういう話で死んだことにされるのは、たいてい父親です...

相続人は、妻と3人の子どもで、相続分は妻が2分の1、子ども一人は6分の1になります。
念のため、遺留分は、妻が4分の1、子ども一人は12分の1になります。

さて、この割合について、法律的なこととは違った面で重要なことがあります。

2015年4月16日木曜日

遺留分とは

遺留分とは、相続人の最低の相続分、などと説明されます。

例えば、推定相続人がA、B、Cと3人いる場合に、遺言で「全財産をAに相続する。」と書いた場合、その通りになる(BやCは財産を相続できない)のでしょうか?

2015年4月8日水曜日

法定相続分とは

民法で相続人の相続分が定められています。
これを法定相続分と言います。

法定相続分については皆さんご承知のことだと思いますが、改めて確認しておきましょう。

2015年3月21日土曜日

相続人が隠れている!? ~ 想定外(?)な相続人に注意!

相続人を確定するには、注意することがあります。

相続人の確定をしっかりやらずに遺産分割を行うと、遺産分割をやり直す必要が出てきます。

また、遺言書を書いた時点と、遺言の効力が発生した時で、相続人が変わっているという場合もありますので、遺言書の内容を変えるなどの対応が必要になることもあります。

「相続人とは思っていなかった!」ということもあるので注意が必要です。

2015年1月22日木曜日

相続人は、誰?

相続分について説明しようと思いますが、相続人が確定しないと相続分は決まりませんので、まずは相続人について確認しておきましょう。

突然ですが、私自身、次のような経験をしました。
私の父は、その父(つまり、私から見て祖父)より先に亡くなっていました。
祖父が亡くなったとき、私の父(祖父の長男なのですが)はすでに亡くなっていたので関係ないだろう、とその兄弟姉妹(私から見て、おじやおば)だけで遺産分割をしようとしていました!

ちょっと待ったぁ!

2015年1月7日水曜日

相続に関する「気持ち」は三つ巴

「気持ちを伝える遺言」で考えている気持ちとは、遺言書を書く人の「気持ち」だけではありません。

相続に関係する「気持ち」については、概ね、次のように複雑に絡み合います。