2015年9月26日土曜日

「気持ち」の伝え方が重要

「気持ちを伝える遺言」で重視をしているのは、気持ちの伝え方です。

遺言書とは、その性質上、次のような特徴があります。
(1)遺言書が読まれる時には、書いた人はいない
(2)遺言書を読んだ人が疑問に思ったりしても、真意を確認できない
(3)遺言書を読む人にも「気持ち」がある

遺言書の作成方法が法律できっちり定められているのは、上記の(1)と(2)の理由によるものです。

さて、気持ちを伝えるうえで重要なことは、「読む人にも気持ちがある」ということです。


この気持ちの背景には、法律の規定であったり、他の相続人との関係、被相続人(通常、親)との関係など、様々な要素が絡んできます。

そのような、ことを前提に考えると、「気持ちを伝える」といっても、書けばいい、ということでないことが分かります。

読む人の気持ちも考慮しつつ、しっかり気持ちを伝えるような書き方が大切といえます。

とはいえ、その確固たる方法があるわけではありません。
このように書けば大丈夫、という定石はありません。

まず重要なことは、気持ちを整理するにあたって、自分の相続に関係する人(相続人だけでなく、相続人でない人も含む)の気持ちについても、その背景なども考慮しながら考えてみることが重要です。

そのプロセスの中で、何をどのように伝えればいいかが見えてくると思われます。

文章の長さや、巧緻は気にしないことです。


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