2015年12月28日月曜日

相続について、家族で話をしてみてはいかがでしょう

年の瀬が押し迫ってきました。

年末年始は、帰省などで家族と久しぶりに会うという方も多いと思います。

ところで、遺言というと、被相続人が自分の考える相続分等を遺言書で書き残しておく、というのが一般的であり、そのように考えている、そのようにしている方は多いと思います。

あるいは、場合によっては、遺言の内容を、相続人には知られないほうがよい、と考えている方もいらっしゃいます。

なるほど、そういったことも間違いではありません。

で、今回はそれとは少し違った方法についてご提案したいと思います。


それは、相続に関することを家族(被相続人になる方と、相続人になる方)で話し合ってある程度決めていく、という方法です。


できる限り、「全員」で話をする機会を設けた方がよいと思いますが、それが難しいのであれば、最初は1対1という形で話ができればいいと思います。


とはいえ、突然、「相続、どうしようか?」みたいな話をするとお互いにしんどくなりますので、それこそ世間話から始まって、過去の話になれば、その時のそれぞれの気持ちを聞いたり、将来の話になれば、それに対する考えや希望を聞いたり、と、いう感じで始めてはいかがでしょうか。


まずは、それぞれの気持ちや考えを聞いてみるというのがいいと思います。


相続に関する方針が決まればいいのですが、1回で完全に決まるものでもないですし、また、回を重ねて話をしていくと、事情や状況が変わり、一度決まったことを考え直さないといけない場合も出てきます。


もう、すぐにでも決めるぞ! という感じより、そういった機会を持つことが重要だと思います。


そういった話をする中で、どのように相続していくか、ということが決まれば、それを遺言書という方で残しておくことをおすすめします。


最終的に決まらなくても、そこで聞いた話というのは、遺言書を書く場合の役に立つのではないかと思います。

相続人の気持ちも考えて、あるいはそれをできるだけ分かった上で、遺言を書くのがよい、というのが「気持ちを伝える遺言」の考え方です。


遺言書を書いて残しておいたほうがよい、というのは、相続開始後の手続きがスムーズに進むということにもなるからです。


「家族会議」などというと堅苦しくなるので、「昔はこんなだったねー」みたいな感じから話してみてはいかがでしょうか。


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