2016年5月3日火曜日

なぜ遺言書を書かないのか? ~ 遺言書を書かない3つの理由(その2)

遺言書を書かない理由として、おおきく3つ考えられます。

第二に、
「自分の子供たちは仲がいいから、相続でもめることはない」
というものです。



「仲がいいから、ちゃんと話し合いができるはず」、だから、「相続については、子どもたち(相続人)が話し合って決めてくれればいい」というものです。

「相続なんてワシゃ関係ない、勝手にせい」という投げやり(?)、敢えて放任主義の場合もありますが、その場合はちょっと置いておきます。


さて、冷たい言い方をしますと、この「子どもたち(兄弟姉妹)は仲がいい」という思いを見事に崩してくれるのが、相続という場面です。

相続の相談を受けていると、本当に兄弟姉妹に対する言葉か、と耳を疑うほどの悪口雑言が出てくることがあります。


前回書いた、ちょっとした「疑心暗鬼」が発端になっていることもありますし、何がしかの根拠が理由になっている場合も有ります。


子どもたちのほうも、多くの場合、まず「親の前で仲が悪いように見られたくない」「ケンカしているところを見せたくない」という気持ちがあり、ある程度抑制しています。
その場合に、親、特に両親ともに亡くなると、その「抑止力」がなくなります。


もし何か疑いの目を持っていたとしても、親の前で抑えているに過ぎない、ということです。


相続は、財産だけの問題だけでなく、複雑に気持ちが絡むものです。


兄弟姉妹の場合、ある意味遠慮がなくなるので、その逆効果として、それこそ犬も食わないような罵り合いが起こることがあります。


気持ちが絡んでしまうと、冷静に話し合いができなくなるのです。


そのような兄弟姉妹の間の気持ちも考慮しましょう、というのが「気持ちを考える遺言」の考え方です。


親亡き後も兄弟姉妹が仲良くしていけるようにする、いま仲のいい兄弟姉妹が後々ケンカをしないようにするのが、遺言書であると考えています。


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